平成20年度の我が国経済は、世界の金融資本市場の危機を契機に世界的な景気後退が見られる中で、外需面に加え、国内需要も停滞し、景気の急激な下降局面にある。雇用情勢が急速に悪化するとともに、企業の資金繰りも厳しい状況となっており、こうした結果、平成20年度の国内総生産の実質成長率は大幅なマイナスが見込まれている。
政府は、平成21年度の我が国の経済見通しについて、世界的な景気後退が続く中で、内需、外需とも厳しい状況が続くが「安心実現のための緊急総合対策」、「生活対策」、及び「生活防衛のための緊急対策」による効果が見込まれ、年度後半には民間需要の持ち直しなどから低迷を脱していくことが期待され、平成21年度の国内総生産の実質成長率は、0%程度になると見込んでいるが、今後の世界の経済金融情勢の悪化によっては景気の下降局面がさらに厳しく、また長くなるリスクが存在することに留意する必要があるとしている。
このような厳しい経営環境下にあって、我が国の国民生活、産業活動のライフラインを担うトラック運送業界は、昨年、国から打ち出された燃料サーチャージの定着など適正運賃の確保を最優先課題として引き続き取り組むことをはじめとして、事故防止、省エネ対策、法令遵守、少子化時代の労働力確保などの諸課題に果敢に取り組み、公共的使命の達成と今後のトラック事業の発展を期していかなければならない。
このため、平成21年度においては、昨年来の国の中小トラック事業者に対する助成措置等諸対策の動向を見極めつつ、現下の経営危機の突破を目指して、適正な行動を推進することをはじめとして、全日本トラック協会、関係団体との一層緊密な連携のもとに、以下の7項目を重点施策と位置づけ[ll]の事業計画に基づく諸施策を積極的に推進していく。 |